ERローテート終わりました。
2013年7月31日 日常 コメント (2)初期研修医の3月以来、約1年半ぶりにまわったER。
感想。完走?やはりうちの病院のERは忙しかった。
日本で一番の救急車台数、というのは本当なのかもしれない。(が、2012年度を調べてもよくわからなかった。)
世界遺産の富士山は晴れると見えるけど…。
ちなみにうちのERはここ3年ぐらいの統計をみると一カ月で平均1100台以上。+walk inも診る。(研修医2年目のときに東京の見学に行った某有名病院ERは救急車と救急の入院患者しかみないようであった。wark inでもSTEMIや脳卒中は来る。そして内科の緊急疾患である敗血症も歩いてくる・walk inは救急医もしくは救急をやっているという医師が見るべきだと思う。しかし入院まで診れるというのは当院のシステムでは難しい。やはりtPAの疾患は脳卒中がみるし、AMIは循環器がみるし、その病棟に入院するし、そもそも看護師含めERの人員でそのような入院患者みきれない。)
年間12000以上は救急車がこられるようである。日本の救急医はみんなこんな追われているのか、と思ったり。
救急隊も搬送大変ですね。お気持ちお察しします。
私の大学(関西の割と都会)の病院周囲は立派な三次救急しかなくてどこも断っており、救急実習のときには高速に乗って搬送していた。受け入れてくれなければ更に大変でしょう。
しかし、救急車よりwalk inの重症の方が怖いです。来院時のvital signでは語れないと思う。あとからvitalが崩れることがある。今月ER研修の一カ月ではあまり経験しなかったが内科としてコンサルトを受けるときに、患者さんを見に行くと実はvitalが崩れている事が(よく)ある(だからとにかく早くコンサルトするし、されるのだが。)しかし当院の救急医はその変化すべては診れない。なぜなら次にまた救急車が来るから.
さて。特に土日は混みますね。混むというレベルではないですね。
似非?総合内科医としてはこの検査もしたい、この結果がでてからこうしたい、など思うところもありましたが、(似非だしね、)結局、スピード命、おおまかな疾患と病態がわかれば早めに専門科にコンサルトするという方針で診療していきました。ただ自分の所属科のコンサルトはやけに?慎重でした。コンサルトされる立場である事をかんがえてしまうのですがそれも必要でしょう。もちろん全例ではないです。septic shockの患者さんをだまってfirst touchして、あとはコンサルト、で終わり、というわけにはいきませんから。夏は子供や外傷がやはり多いですね。もともと外傷も子供も好きだったから取っ付きやすかった。しかし診た事のない、JATEC知らない医師(同級生も含み)も、世の中いるのでしょう。知っている者はそれをたよりに診療すると思うが、知らない医師は災害が起きたらどうするんだろう。知っていても、使わなければ忘れてします。定期的に実践、もしくは講習会などで学ぶなど、ということが必要なのでしょうね。講習を受ける時間があるかどうかはまた別の問題。
今朝もわれわれER側は胆嚢捻転と主張、しかし外科側は胆石発作、といった症例が緊急OPE。OPEをしてみると壊死性胆嚢炎でした。CTで胆嚢壁が造影されてなかったので捻転かと思ったのですが、壊死していたのですね。エコーで胆石はたくさんあったのですが痛みの直接の原因ではなかったかもしれないです。そもそも壊死性胆嚢炎の原因は胆石や捻転ありうるが、よくわかっていない(up to dateによる)。
ERは診断あてをするところではないのです。いかにERに来てから早く、ある程度の、どこの炎症っぽいとか、何科に診てもらおうとか、そういう判断になるわけです。もちろん複数の医師がみても全くわからないこともあります。初期治療が大事といってもやはりその後のmanagementが大事ですから。緊急手術をしてもらえて、やはりこの病院のactiveさを感じたりするわけです。
しかし、初期治療のlevelも非常に大事であると思います。現在は様々な領域でevidenceが確立され、治療の仕方やその組成まで大変ありがたく教科書に書いています。しかしそれを知らなければできない。
無知であるということに責任と自分の無力さを感じることがあった。(また)
文章が長くなった。
ERのキャラクターなのかもしれない。わたくし。
け、けつえきないかってERとは逆やないか・・・ 今更だが。
感想。完走?やはりうちの病院のERは忙しかった。
日本で一番の救急車台数、というのは本当なのかもしれない。(が、2012年度を調べてもよくわからなかった。)
世界遺産の富士山は晴れると見えるけど…。
ちなみにうちのERはここ3年ぐらいの統計をみると一カ月で平均1100台以上。+walk inも診る。(研修医2年目のときに東京の見学に行った某有名病院ERは救急車と救急の入院患者しかみないようであった。wark inでもSTEMIや脳卒中は来る。そして内科の緊急疾患である敗血症も歩いてくる・walk inは救急医もしくは救急をやっているという医師が見るべきだと思う。しかし入院まで診れるというのは当院のシステムでは難しい。やはりtPAの疾患は脳卒中がみるし、AMIは循環器がみるし、その病棟に入院するし、そもそも看護師含めERの人員でそのような入院患者みきれない。)
年間12000以上は救急車がこられるようである。日本の救急医はみんなこんな追われているのか、と思ったり。
救急隊も搬送大変ですね。お気持ちお察しします。
私の大学(関西の割と都会)の病院周囲は立派な三次救急しかなくてどこも断っており、救急実習のときには高速に乗って搬送していた。受け入れてくれなければ更に大変でしょう。
しかし、救急車よりwalk inの重症の方が怖いです。来院時のvital signでは語れないと思う。あとからvitalが崩れることがある。今月ER研修の一カ月ではあまり経験しなかったが内科としてコンサルトを受けるときに、患者さんを見に行くと実はvitalが崩れている事が(よく)ある(だからとにかく早くコンサルトするし、されるのだが。)しかし当院の救急医はその変化すべては診れない。なぜなら次にまた救急車が来るから.
さて。特に土日は混みますね。混むというレベルではないですね。
似非?総合内科医としてはこの検査もしたい、この結果がでてからこうしたい、など思うところもありましたが、(似非だしね、)結局、スピード命、おおまかな疾患と病態がわかれば早めに専門科にコンサルトするという方針で診療していきました。ただ自分の所属科のコンサルトはやけに?慎重でした。コンサルトされる立場である事をかんがえてしまうのですがそれも必要でしょう。もちろん全例ではないです。septic shockの患者さんをだまってfirst touchして、あとはコンサルト、で終わり、というわけにはいきませんから。夏は子供や外傷がやはり多いですね。もともと外傷も子供も好きだったから取っ付きやすかった。しかし診た事のない、JATEC知らない医師(同級生も含み)も、世の中いるのでしょう。知っている者はそれをたよりに診療すると思うが、知らない医師は災害が起きたらどうするんだろう。知っていても、使わなければ忘れてします。定期的に実践、もしくは講習会などで学ぶなど、ということが必要なのでしょうね。講習を受ける時間があるかどうかはまた別の問題。
今朝もわれわれER側は胆嚢捻転と主張、しかし外科側は胆石発作、といった症例が緊急OPE。OPEをしてみると壊死性胆嚢炎でした。CTで胆嚢壁が造影されてなかったので捻転かと思ったのですが、壊死していたのですね。エコーで胆石はたくさんあったのですが痛みの直接の原因ではなかったかもしれないです。そもそも壊死性胆嚢炎の原因は胆石や捻転ありうるが、よくわかっていない(up to dateによる)。
ERは診断あてをするところではないのです。いかにERに来てから早く、ある程度の、どこの炎症っぽいとか、何科に診てもらおうとか、そういう判断になるわけです。もちろん複数の医師がみても全くわからないこともあります。初期治療が大事といってもやはりその後のmanagementが大事ですから。緊急手術をしてもらえて、やはりこの病院のactiveさを感じたりするわけです。
しかし、初期治療のlevelも非常に大事であると思います。現在は様々な領域でevidenceが確立され、治療の仕方やその組成まで大変ありがたく教科書に書いています。しかしそれを知らなければできない。
無知であるということに責任と自分の無力さを感じることがあった。(また)
文章が長くなった。
ERのキャラクターなのかもしれない。わたくし。
け、けつえきないかってERとは逆やないか・・・ 今更だが。
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