早期臨床体験実習

うちの大学の1年の一番大事なカリキュラムである早期臨床体験実習（ECE)。この目的は、簡単に言ったら、医学部に入ったばかりの1年生を医者の卵にする、というものらしい。
なんとなく医学部に入った、という学生でなくとも、多くの人は臨床の現場をほとんど知らないわけで、高校の科目に医学というのは存在しないわけで。まあ現場の様子を見てみよう、みたいな実習です。
1年生約100人は、付属の大学病院の病棟に4〜5人の班で配属されます。そして、2日間、担当看護師の後を、とにかく付いて見て周るのです。金魚のふんのごとく。

私は眼科病棟に配属されました。
1日目はオペが16人もいて、オペ出しを手伝ったり、点眼、点滴、検温、血圧測定を見学したり。患者さんと話したり。2日目は入院患者の受け入れとかがあっただけで1日目とあんまり変わらなかった。
現場を見学できたことはほんとに大きいと思う。医師より患者に近い看護師。その立場で、未知の現場を見たことは、ほんとに貴重な経験になった。正直、看護師の仕事の重さや、しんどさ、地味な作業のことナド、想像を絶した。コミュニケーションの難しさも。カルテなども色々見せていただいたし、カンファレンスも見学させてもらった。看護婦さんの本音が少しだけだけどわかった。
院内感染とか、そんな話もしてた。
主任さんが看護師さんにがっちり叱ってる場面とかも見た。職場の上下関係は大学の上下関係なんて話にならないぐらいだ。
私の担当の看護師さん、もっとゆっくり話したらいいのになあ、なんておもったり。
痴呆の患者さんと、どうやってコミュニケーションとればいいのかわからなかった。
オペの時間がかなり遅れて、怒って血圧が190まで上がった患者さんをなだめたりとか。
カルテの細かい記録とか、ホントにすごいと思ったし。
看護学生もいて、何かうちら医学部よりも勉強してるな〜・・・と思いました。はい。
眼科病棟だけでなく、もっと色んな病棟を見たかったな。（まあ二学期から毎週3コマあるんだけどね。）病棟によって色々違うみたいだった。
こんな実習が1年からある医大でよかった、と思う。